むかしむかしの世界は一つで、創造神と想像神、そしてその二人の力を与えられた他の神様たちが治め、人間とポケモンが仲良く暮らしていました

でもある時、邪悪な願いから星が生まれました

『今は何も知らずとも、星は、いずれ世界に厄災をもたらす』

そう恐れた神様たちは、彼を厄災の星、と呼び、無理矢理長い眠りにつかせることにしました

けれど厄災の星は、消えゆく意識の中、呪いを一つかけます

『1000年の時が経ったら、目覚めて世界に厄災を振りまいてやる』、と

封印された彼の祠は、人目に触れず、誰にも知られない想像神の聖域に作られました

それなら、誰にも封印を解かれることはないだろう、と神さま誰もが思ったからです

しかし、1000年の時の末本当に厄災の星の封印は解けてしまいました

封印されながらも力を溜め続けていた彼は、強い、強い『星の光』を放ちました

そしてその輝きは、世界を蝕み始めたのです

その光は草木を枯らし、水を穢し...そして、ポケモンを怪物へと変えてしまいました

その様子を見て、厄災の星はケラケラと笑います

怒った神様達は厄災の星を倒そうと、力を尽くしました

それでも、倒すことができません

それどころか、神様たちは返り討ちに遭い、殺されたり封印されてしまうのでした

このままでは世界が壊れてしまう、そう恐れた創造神は、蝕まれたポケモンと、蝕まれる前のポケモンと人を別の世界に切り離すことにしました  ───




『─── どうだい、これが昔噺だ。古い古い、昔噺。知っている人はもうほとんどいないような、ね。....丁度いいのがあってよかったよぉ、語り部として、とびきり客にはとびきりの物語を語ってやりたいからねぇ。もちろん客っていうのは画面越しのキミのことさぁ、分かるだろ?....ふぃふぃふぃ、どうぞごゆっくりぃ。大したものはないだろうしねぇ、もしやることがなくなったらボクを探すってのはどうだい?そしたら、今度こそちゃんと自己紹介でもしてやるよ。それじゃあ、ね!』